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国際学会で口頭発表をするにあたって準備したもの/こと

初(にして最後?)の国際学会とやらで登壇したので、半年間何を準備したか文書に起こします*1

  • フランス・パリ
  • コンピュータ/インダストリ関係の学会
  • 口頭発表の採用に付随し、提携論文誌(査読付)への投稿権利が得られる

というものでした。

6ヶ月前: Extended Abstract 提出

Abstract というと 200 単語程度の要約を表すこともありますが、この場合における Extended Abstract とは、A4 にして 5, 6 ページ程度の、発表内容と論文内容の凝縮版でした。

発表の可否もこれで決まるのだと思います。

学会サイトにて LaTeX スタイルファイルが配布されていました。絵をペタペタと貼り、解説を加えていく感じで錬成しました。

指導教員の添削をもらいました。

3ヶ月前: 論文提出

提携論文誌への投稿のために、ちゃんとした論文を執筆します。とっかかりとしては、Extended Abstract を投稿論文用の LaTeX スタイルファイルに移植するところから。画像を増やし、ストーリーや提案手法への肉付けを行いました。

先行研究へのリファレンス、採用した手法へのリファレンスをしっかりつけます。

こちらも指導教員の添削をもらい、提出期限4~5日前に完成。要した日数は3日。

英文校正

アカデミック文書の校正を行うサービスがあります。登録などは日本語で可、指定した分野の知識を持った添削者から、語法や文法に関してを入れた PDF が返送されてきます。

これに要する日数が 2~3営業日程度 *2 なので、期日には余裕を持って提出。

2ヶ月前: 参加登録・支払い

学会サイトにて、登壇者として参加登録および支払いを行います。クレジットカードを使用します。

2ヶ月前: ホテル予約・航空券取得

大事です。私は学会会場の分校が近くに複数あることに気づかず、会場まで片道1時間のホテルを利用してしまいました。

ホテルは Booking.com で、地図を見ながら、価格でフィルタリングをして検討しました。

航空券は、利用する航空会社サイトにて直接予約しました。メールで送られてくる「予約番号(ID)」を、当日、空港のチェックイン機に入力することで、失くすことなく楽に航空券を発行できます。渡航日が近くなる前に、パスポート番号などを登録する必要があります。

指導教員と共に行動することになっていたので、これらの作業は同時に行いました。

1ヶ月前: 海外Wi-Fiルータ予約

これは1ヶ月前でなくてもよいですが、航空券を取り、渡航の日程が決まったら早めに。

  • 空港で受け取る / 宅配であらかじめ受け取る
  • 空港で返す / 宅配であとから返す(発払い)

という選択肢が提示されます。「宅配であとから返す」にしておくと数日の返却猶予がつき、かつ空港でも返却ができたので、これをおすすめします。

海外の電源コンセントへの形状変換アダプタ*3がついてくるので、海外Wi-Fiを使用する場合は、これを購入する必要はないです。

1週間前: 発表資料作成・発表練習

さすがにその場で考えて喋れるほどの英語力がないので、スライドを印刷して原稿を書きました。

私以外の登壇者で、紙の原稿を見ている人はいなかった *4 ので、理想としてはカンペ携帯は良くはないでしょう。私は、暗記をすると「言い忘れたこと」に気が散ってしまうので思い切ってカンペを持ち込みました。

指導教員と助教の前で模擬発表を行い、資料・原稿の改善点をフィードバックしてもらいました。各ページに消費する時間もここでおおまかに測るのがよいです。

渡航準備

前日にあわてて準備するタイプです。

  • サブバッグ(つねに携帯できるほど小さいもの)
    • パスポート *5
    • 財布・クレジットカード
    • 身分証・保険証
  • リュックサック
    • PC
    • USB メモリ
      • PC は直前に壊れる、USB メモリは直前に読み込めなくなるだろうな~くらいの気持ちで
  • スーツケース
  • 衣類
    • No スーツで OK でした。現地の気温などを調べる。
  • 歯ブラシ・髭剃
    • 利用したホテルにはありませんでした
  • 耳栓・アイマス
  • 使い捨てできるスリッパ
    • 機内およびホテルで重宝しました
  • 旅行ガイドブック
    • 観光をしなくても良い情報源。地図も有用
  • カメラ
  • 充電器類
  • 海外 Wi-Fi ルータ (受取証・あれば)
  • 学会参加証・ホテル書類・渡航関連書類(あれば)

あったほうがよかった

  • 帽子
  • サングラス
  • eduroam *6 アカウント *7

総括

  • 観光日程も取れて、良い旅になった
    • 指導教員と5日間デート
      • ごちそうさまでした
    • 観光してたら電車が止まって80分ほど歩いた
      • 涼しいのでセーフ
  • ワールドカップの準決勝でフランスが勝った日に外を出歩いて、怖かった
  • ホテルを取るべき場所を勘違いして通勤が発生した
  • 1週間交通フリーパス を使ったのは非常によかったが、購入時に「裏面に記名・写真添付する決まり」であると聞かされず(調べとけ)、検札で怒られた *8
  • 「自分の英語、まだまだだなあ」という体験、頻繁にしないと一向に英語力向上しない
    • 機内 字幕無しで映画を観たけど細かいところが分からなかった
      • なにか継続的にやりたい

*1:事実の羅列なので、「こうすればOK」という性質のものではありません あしからず

*2:札束を盛ると速くなります。

*3:変圧はできません。

*4:たぶん PC 画面の「ノート」を見て喋っているんだろうな という人はいましたが、画面ばかり見ていてあまり好ましくないと思いました

*5:期限を確認。取得には1週間程度必要

*6:世界中の大学で共通につかえる、ゲスト用 Wi-Fi システムです。自身の大学に整備されていれば、アカウントも取得できるはずです。

*7:現地で、所属大学のサイトにアクセスして登録したところ、現地ですぐ使用できました

*8:「本当は罰金だよ、明日からちゃんとやるように」